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このブログを運営しているみろくやは、昭和39年に長崎で設立されました。設立以来、長崎名産品である長崎ちゃんぽん、皿うどんを製造・販売しています。このブログでは私達の情報だけでなく、愛してやまない長崎のことも綴っていければと思います。私達を通じて、少しでも長崎に触れていただけたら幸いです。

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第559号【国境のしま、対馬の魅力 〜後編〜】

2018.11.28

 旅先では、地元の人々が普段利用しているスーパーや直売所を訪ねます。その地では当たり前のように売られている食品が、ほかの地ではめずらしい品であることもしばしば。土地柄が垣間見えて面白いのです。対馬の直売所の鮮魚コーナーには、イトヨリ、アラカブ、マダイなど長崎県ではおなじみの魚をはじめ、バリ(アイゴ)、キコリ(タカノハダイ)、メブト(カンパチ)など方言で呼ばれる魚たちが手頃な価格でズラリと並んでいました。この時期、とくにおすすめなのが、秋から冬が旬のバリ。刺身がおいしいそうです。

バリ(アイゴ)

 直売所の農産加工物のコーナーには、対馬の伝統的な保存食「せんだんご」がありました。灰色でピンポン玉くらいの大きさ。秋に収穫したサツマイモをくだき、水につけて澱粉を沈殿させ、それをふるいで漉し、天日で発酵・乾燥させるという作業を数回繰り返して作ります。手間がかかるその作業は、年明けまで続くとか。最終的には、手のひらで丸めたものを親指、人差し指、中指で軽く押え、独特の形を作り、かちかちに乾燥させて出来上がりです。その姿から「鼻高だんご」とも呼ばれています。

伝統の保存食せんだんご

 「せんだんご」の昔ながらのシンプルな食べ方は、白玉粉の要領で水を吸わせてこね、だんごにして茹で砂糖をまぶしていただくというもの。また、「ろくべえ」と呼ばれる麺料理や「せんちまき」、「せんだんごぜんざい」などのお菓子にもして地元で食べ継がれています。「せんだんご」の原料であるサツマイモは、やせた土地にも育ち、古くから対馬の人々の食生活を支えてきました。そんなことから地元では「サツマイモ」のことを、「孝行イモ」と呼ぶのだそうです。

 

 観光バスで対馬の山あいを走る道すがら、たびたび見かけたのが「蜂洞(はちどう)」でした。主に丸太を切り抜いて作られる蜂(ニホンミツバチ)の巣箱です。養蜂が根付いているこの島の人々にとって、山林などに点々と設けられた蜂洞は日常の風景です。対馬の養蜂の歴史は古く1500年ほど前にさかのぼるとか。江戸時代には将軍や諸大名への贈り物として使われていたそうです。長い間、養蜂ができる環境が維持されてきた対馬。今後もその豊かな自然が続きますように。

各所で見かける蜂洞

 そば畑も各所で目にしました。そろそろ収穫時期に入る頃です。対馬名物「対州そば」のそばの実は小粒で、日本そばの故郷ともいわれています。今回はじめて「対州そば」を地元でいただきましたが、そばの風味が豊かでとてもおいしかったです。余談ですが、対州そばと一緒に地元のお米で作った塩むすびをいただきました。平地の少ない島ですが豊かな自然のなかで、良いお米が育つよう。対馬産米のおいしさを初めて知りました。

風味豊かな対州そば

 お米といえば、豆酘(つつ)地区には稲の原生種といわれる赤米を祀り、栽培するという神事が受け継がれています。一年を通じて行われるさまざまな行事は、頭仲間と呼ばれる地元の集団によって大切に受け継がれているそうです。静かな山間を背景にある赤米神田。訪れたときは稲刈りの後、三角形の石碑が田んぼの中に建てられていました。

赤米神田(豆酘)

 稲刈り後の田んぼでタゲリを見かけました。タゲリは冬に大陸から飛来する鳥。大型のチドリで後頭にある長い冠羽が特徴です。実は、今回の対馬ツアー中、ミサゴ、ジョウビタキなどの野鳥をたびたび見かけました。街なかではあまり見ない野鳥とも容易に出会える対馬。ヒレンジャクやオオワシなど越冬や繁殖のため大陸と日本の間を行き来する旅鳥たちが羽根を休める場所としても知られています。次回は野鳥観察で訪れたいと思います。

タゲリ(中央にいます)

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