第680号【なぜ、ペンギンはかわいいのか】
令和8年熊本地震で被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。酷暑の下、余震が続くなかでの復旧は、過酷な作業だと思います。どうか、1日も早く安心して日々を過ごすことができますようお祈りいたします。 先週8月7日は立秋でした。酷暑のなかにあっても、風や日差しにかすかな涼の気配が感じられます。時は流れ、季節はめぐるもの。声をかけ合い、助け合いながらこの猛暑を、厳しい状況を、乗り越えていきたいですね。 さて、今回は、夏休み中の子どもたちで賑わう「長崎ペンギン水族館」(長崎市宿町)へ行ってきました。自然界は、ときにたいへん愛くるしい姿の生き物を生み出しますが、ペンギンもそうした生き物といえそうです。ポテッとした丸いお腹、タキシードを思わせる白と黒の羽毛。体を左右にゆらしながらヨチヨチと歩く姿…。本当にかわいらしいですね。 キングペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギン、キタイワトビペンギン、ミナミイワトビペンギン、マゼランペンギン、フンボルトペンギン、ケープペンギン、コガタペンギン。「長崎ペンギン水族館」ではこの9種類が飼育・展示されています。世界中の動物園や水族館のなかで、もっとも多い種類数だそう。ちなみに、世界に生息するペンギンは、全部で18種類。そのうちの半分の種類と、この水族館で出会えるのです。 ところで、「ペンギン」の名の由来は?館内の展示物のなかに、その答えがありました。スペイン語で「太っちょ」を意味する「ペングウィーゴ」が語源だそうです。また、ペンギンは、空を飛ぶことはできませんが、海鳥の仲間です。水中では、まるで飛ぶようにビュ〜ンと移動。ヨチヨチ歩きの陸上とは違うその姿を、水深4メートルの大水槽で見ることができます。 すぐ目の前でペンギンの生態を観察できて楽しい館内。岩場に立ったままほとんど動かないキングペンギン、ラッコのようにお腹を上にして泳ぐフンボルトペンギン、ガラス越しに見ている子どもたちの方へ近づいてくる人なつっこいヒゲペンギンなど、個体ごとにいろいろな一面を見ることができました。 長崎ペンギン水族館の魅力は、ペンギンだけでなく、長崎の海に生息する魚類やめずらしい魚なども見ることができます。また、水族館に続く散策道は、長崎の里山を再現したビオトープになっていて、草地、棚田、湿地、果樹園、小川、渓流、落葉樹林、常緑樹林といったゾーンごとの自然を体験できます。湿地ではスイレンの花が咲き、棚田にはメダカがいて、渓流ゾーンではアカテガニを見つけてうれしそうにはしゃぐ子どもたちの姿がありました。 長崎ペンギン水族館は、コンパクトな水族館ですが、ペンギンをきっかけに世界の海を知り、陸の生き物にも思いを馳せられる魅力的なネイチャースポットです。ぜひ、お出かけください。
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