おいしい笑顔、長崎から
私たちの使命は、“おいしい笑顔”を追求することで、お客様の「幸せ」に貢献することです。
みろくやのコーポレートスローガンである「おいしい笑顔、長崎から。」にはその想いを込めています。
お客様に「おいしい笑顔」になっていただきたい。
「おいしいひと時を通して、あなたや、あなたと一緒に召し上がる方にホッとやさしい気持ちになっていただきたい。」
そんな想いを大切にして、長崎からおいしいちゃんぽん・皿うどんをお届けし続けています。

ちゃんぽんへの想い

ちゃんぽんは優しさから生まれた愛情料理です。私たちは“おいしく”て“栄養たっぷり”で“優しい”ちゃんぽんの魅力を長崎の地から発信し続けています。

皿うどんへの想い

皿うどんは一度に様々な食感や、香り、味を感じられる楽しい料理です。私たちはその楽しさとおいしさでお客様に喜んでいただきたいと考えています。

みろくやブログ

  • 第669号【長崎9月の花と月】

     サルスベリが気温30℃を超える猛暑のなか、元気に花を咲かせています。9月も中旬に入りましたが、この先1週間は、30℃以上の厳しい暑さが続くという予報です。それでも、季節は確実にすすんでいて、夜には秋の虫の鳴き声が聞こえ、風もひんやりとしたものが混じるようになりました。空を見上げれば、夏雲と秋雲が拮抗。ささやかでも、秋の気配を感じると安堵しますね。  中島川で、この暑さのなか、大いに繁殖している花がありました。キキョウに似た青紫色の花で「ヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草)」という植物です。メキシコ原産の帰化植物で、名は、細長い葉の形が柳の葉に似ていることに由来。「ルイラ」は学名の「Ruellia(ルイラ属)」からきているそうです。可憐な見た目ですが、地域によっては駆除の対象になるほど繁殖力が強い植物。気付けば、側溝やアスファルトの割れ目、ブロック塀の根元などそこかしこで花を咲かせていました。  さて、屋外の厳しい環境のなかでたくましく花を咲かせる植物がいる一方で、人間に大切に育てられて魅力的な花を咲かせるものもいます。長崎県庁のロビーで地元の花農家の方々が栽培した菊が展示されていました。菊といえば、仏花のイメージが強いのですが、そこにあった菊は、どれも個性的な魅力を放ち、お祝いの花束や華やかな催しの花活けにも合うような美しさでした。ちなみに長崎県の菊は、全国5位の産出量。若手の花農家の方々が、がんばっているそうです。  菊(栽培種)は、奈良時代に大陸から渡ってきた植物です。優れた薬効があり不老長寿のシンボルとされていました。同じく中国に起源を持つ9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」は、「菊の節句」とも呼ばれ、不老長寿を願って菊の花を浮かべた「菊酒」を飲む風習があります。また、江戸時代に菊の栽培が流行った時期には、新しい品種を作り、その姿形を競い合ったそう。菊のシーズンである秋は、鉢植えや形造りの菊を並べた「菊見の会」があちらこちらで催されました。現代にも引き継がれている光景です。  さて、話題は「菊」から、「月」へ。9月8日の皆既月食はご覧になられましたか?皆既月食とは、太陽と地球と月が一直線に並び、満月が地球の影に完全に覆われてしまう現象のことです。今回、日本で見られたのは、およそ3年ぶり。その日の長崎の夜空は曇りがちで、わずかな雲の切れ間に期待して待っていましたが、睡魔には勝てませんでした。画像は月が欠けはじめる前の満月と、欠けはじめて30分ほど経ったとき(午前2時頃)の部分月食です。次に日本で見られる皆既月食は、意外にもすぐで、来年3月3日。壮大な天体ショーは、いい気分転換になります。どうぞ、お楽しみに。  おまけ画像です。虫食いの跡が笑顔に見えるサクラの枯葉を、散歩中に偶然、見つけました。小さなハッピーのおすそ分け。  ◎参考にした本 「ビジュアル・ワイド 江戸時代館」(小学館)

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  • お客様の声

    長崎の知人宅で食べておいしさにびっくり空港で売っているというので買い求めました。自宅でこんなに簡単に調理できると知って驚きです。我が家で作ると野菜嫌いの子どもも食の細い高齢の母も完食でした。おいしかった~!!!常温で保存できる点がすばらしいです大阪府 K・T様長崎の義母が送ってくれました。家庭でも手軽に本格的なちゃんぽんが楽しめて嬉しいです。具もついているので冷蔵庫になにもないときにも重宝します。キャベツやもやしでボリュームUPして出すと主人も喜びます!大阪府 M・N様

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  • 第668号【記憶と記録に残る2025年夏】

     線状降水帯の発生で大雨の被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。一日も早くふだんの暮らしにもどれることをお祈りいたします。  晴天の日が多かった7月は、全国的に30℃越えの気温が続きました。8月に入り、40℃に達したところが各地で相次ぐなか、8月5日には群馬県伊勢崎で41.6℃を記録、国内観測史上最高気温が更新されました。全国高校野球選手権大会では暑さ対策のために、史上初のナイター開幕戦に。今年の暑さは多方面で記録にも記憶にも残る夏になりそうです。  長崎県でも先月からの晴天が続いていましたが、立秋(8/7)の頃から天気がぐずつきはじめました。そして、あちらこちらで被害をもたらす激しい大雨に。天気の変化はめまぐるしく、今週後半からは、ふたたび晴れ間が広がり猛烈な暑さがやってくるという予報。引き続き、暑さや台風・大雨時の対策を万全にしておきたいものです。  さて、今週はお盆休みなどで、久しぶりにふるさとに帰省している方もいらっしゃることでしょう。懐かしい顔ぶれが揃うとき、昭和の時代の長崎では、皿うどんや煮しめ料理などを大皿で出して、もてなすのが定番でした。いまでは、食生活の環境が大きく変わり、外食の機会も増えていますが、集いのテーブルには、皿うどんが欠かせないという方は、変わりなく多いようです。  お盆の時期になると、祖母世代の方が、「盆団子(ぼんだんご)」を作るというご家庭がありました。80代後半の女性の話によると、「昔は、うるち米ともち米を洗って干した後、石臼で挽いて粉を準備してから団子を作っていた」とのこと。このような米粉で作るまんじゅうは、地域によっては、「けいらんまんじゅう」とも呼ばれ、かつて農村などでは、春から夏にかけて、折にふれ作られていたそうです。中に包む「あん」も小豆だけでなく、そらまめを甘く煮たものもありました。  猛暑の季節の食のエピソードで思い出すのは、「ジャガイモの団子汁」にまつわる故・越中哲也先生(長崎の郷土史家)のお話です。「子どもの頃、夏場にジャガイモの団子汁が出されることがありましてね。正座をして、汗をいっぱいかきながら熱いお汁をいただかなければならず、子ども心に、これは苦行だと思ったんです」と苦笑しながら語っておられました。しつけが厳しいお母様の目があったので、一生懸命食べたそうです。ちなみに、越中先生の「ジャガイモの団子汁」には、「えびざっこ」と呼ばれた茂木産の芝えびと、きゅうりも入っていたようです。  夏場の汁物といえば、「冬瓜(とうがん)」のお汁(つゆ)がおすすめです。ウリ科の野菜である冬瓜は、夏野菜ですが、冬まで保存が効くことからその名がついたとか。ラグビーボールを思わせる姿形ですが、地元では、4分の1くらいにカットされて店頭に並ぶことが多いです。主な栄養素はビタミンCとカリウム。すぐれた利尿作用があり、体にこもった熱を冷ましてくれます。鶏肉のあっさりとした出汁でほどよく煮えた冬瓜は、とろりとした舌触り。冷めてもおいしいです。  ようやく雨が止み、中島川沿いへ散歩に出ると、アオサギの幼鳥がいました。アオサギの卵は5月初旬に孵化するそうで、それから2年くらいかけて成鳥になるとか。細い体で、浅瀬に立っていた幼いアオサギは、成鳥と同じようにじっと構えて川魚の動きに狙いを定めていました。   季節の食を楽しみ、いつものように散歩に出る。そんな日々の平穏な光景から視野を広げて世界の情勢を見ると、いまも戦争や紛争に翻弄される人々が大勢います。この現実に、『平穏な日常は、奇跡なのだ』という言葉が胸に迫ります。戦後80年目を迎えた夏。あなたは、どんなことに思いをめぐらせましたか。

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  • 第667号【癒しの唐比ハス園へ】

     長崎県を含む九州北部地方の梅雨明けは、6月27日。梅雨入りは6月8日だったので、雨の季節は、わずか20日間でした。梅雨明け後は、夏空が広がり気温30度超えの真夏日が続いています。今年も全国的に厳しい暑さになるようですね。とにかく無理をせず、いつも以上に身体をいたわって過ごしたいものです。 暑さを忘れるほどの心安らぐ景色を求めて、唐比ハス園(諫早市森山町唐比西)へ行ってきました。諫早駅から「唐比車庫」行きの県営バスに乗って約35分。「水晶観音前」バス停下車。徒歩5分で、唐比湿地帯の一角に整備された唐比ハス園が見えてきます。 ハス園の広さは約2ヘクタール。ウッドデッキの通路を気持ち良く歩きながら10種類ほどのハスやスイレンの花を楽しみました。見頃は6月下旬から7月上旬だそうですが、8月に入ってから咲くタイプもあるとか。もうしばらく花を楽しめそうです。ところで、このハス園は、地元グループ「唐比すいれんの会」によって管理されています。ハス園の入り口に、唐比湿地帯の自然とハス園を守るための協力金を入れる黄色いポストがありました。感謝の気持ちを込めて200円。これからもこのハス園を楽しめますように。  ハス園を擁した唐比湿地帯の南側は、橘湾に面しています。もともとこの地は、海水の入る入江だったのが、約4000年前に淡水の湿地に変わったことが地層の調査でわかっています。地表から深さ11メートルくらいまでは、泥炭とよばれる地層が重なっているそうです。東側を望むと愛野展望台がある100メートルほど切り立った断崖が見えます。これは島原半島の成り立ちを知る手掛かりのひとつである千々石断層(ちぢわだんそう)です。この断層は唐比湿地帯まで続いています。唐比湿地帯が低地になっているのは、千々石断層の影響で沈み込んでいるからだそうです。  さて、このハス園での楽しみは、美しいハスやスイレンの花だけではありません。園内の用水路やハス池では、メダカやオタマジャクシなど、いろいろな水辺の生きものたちとの出会いもあります。オタマジャクシは、アマガエルのそれより数倍大きかったので、たぶんハス池に生息しているウシガエルの子なのでしょう。  きれいな池や川を好むというシオカラトンボをはじめ数種類のトンボも見かけました。そのなかに、日本でもっとも大きいトンボといわれる「オニヤンマ」によく似た「コオニヤンマ」もいました。小さなオニヤンマを意味するその名の通り、ややこぶりですが、黒と黄色の縞模様は同じで、見分けがつきにくい。明確な違いは、止まり方です。「コオニヤンマ」は胴体を水平にして止まりますが、「オニヤンマ」は枝などにぶらさがるような格好で止まります。 唐比ハス園一帯にはバン、ヒクイナ、セイタカシギなどの水辺の鳥が生息。珍しいヤツガシラが飛来することもあるそうです。今回見かけたのは、ホオジロ。ハス園内の樹木の枝先に止まり、胸を張ってしきりにさえずっていました。これは、繁殖期を迎えたオスの特徴だそうです。  自然豊かな唐比ハス園一帯は、その地形や地層に、ダイナミックな地球の鼓動を感じたり、多種多彩な生きものたちとの出会いを楽しめるネイチャースポットです。この夏、お子さんと一緒に出かけてみませんか。

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